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『ミルク』
GWにレイトショーにて鑑賞。。。。。GWってどうよ自分、と思うのですが、やはり記録として。

20090506012217.jpg 『 MILK 』

『自らゲイであることを公表した活動家ハーヴィー・ミルクの生涯を描いた伝記映画』(ウィキペディアより)
伝記映画・・・まさにその通りの作品でした、1999年に「タイム誌が選ぶ20世紀の100人の英雄」に選出されたハーヴェイ・ミルクが、サンフランシスコに移住してから暗殺されるまでの8年間を描いた映画です。
'84年アカデミー長篇記録映画賞他を受賞したドキュメンタリー映画『THE TIMES OF HARVEY MILK』(関係者のインタビューと当時のニュース映像を中心に構成されている)が土台となっている、って言っていいでしょうか。

1972年のニューヨーク。
40歳になる前夜、ミルクは、20歳年下のスコットと出会い、恋に落ちる。
二人は新天地を求めてサンフランシスコに移り住み、小さなカメラ店を開店。
そこはたちまち同性愛者やヒッピーたちのよりどころとなり、ミルクは彼らを快く思わない保守派に対抗した新しい商工会を結成する事になる。
社交的でユーモアにあふれたミルクは、近隣住民の抱える問題に、政治的により関わりを深めていく。
(goo映画)

男性同士の恋愛も描かれてはいますけど、この映画は一人の政治家のお話です。
マジョリティーが良いとかマイノリティが悪いとか、そういった主張も描いていません、
ミルクを暗殺するダン・ホワイトでさえ悪役ではなく、政治家としての苦悩を描いています。
マイノリティがどう闘ってきたか、ハーヴェイの成したこととは何か、その原動力は?
当時の映像を交えながら客観的に観ることができ、そういう側面からも秀作だと思います。
オスカーは脚本賞も受賞しています。
ハーヴェイはラッキーなことに40歳になる直前に恋人を手に入れながらも自分をふりかえります、
「自分は40歳になった。でも、まだ何もしていない。」

40歳。人生何年か分からないけれど、これから何か新しいことをやろうか、というより、何かできるか、何ができるか、何を残せるだろうか、今までの人生たいしたことしてないけどその上でなにか実らせるものってあるかしら、と自分をふりかえり探しだそうとする年代じゃないでしょうか。

ハーヴェイは新天地に移り、カストロ通りで小さなカメラ店を営みながら、ゲイである自分を隠さずに生活していきます。持ち味の社交性で仲間がちょっとずつ集まり、その仲間に起こる問題を解決していくうちに政治的力を持っていきます。そしてどんどんその力は大きくなっていき、ついに周囲が無視できないほどとなり、同性愛者であることを公言して当選したアメリカ初の市議となります。

それも何度も落選し、挑戦し、の繰り返し。
知り合いが、何故あそこまで挫折しても繰り返し挑戦するのか、それって凄くパワーがいることで、自分にはできないって言っていましたが、ハーヴェイの場合、やはり自分が活動することで、直接的ではなくてもクローゼットで悩む人になんらかのパワーを与えている、という自分からとか身近ではなく、全く自分の与り知らぬ他者にも影響し救済しているのを知ったからじゃないでしょうか。予想だにしなかった場所からの評価を彼は神の言葉のように感じたのではないでしょうかね。
途中、車椅子の青年のエピソードはそこを語っているような気がしました。


鑑賞し終わって。とにかく、ミルクを演じるショーン・ペンがキュートでした。
ショーン自身、この映画の為に『THE TIMES OF HARVEY MILK』を繰り返し繰り返し見たと言ってますけど、まさにハーヴェイ・ミルク、その人に成りきった感じ。
ショーン、っていうと、マドンナの元夫で、悪童で、政治的(本人はこの表現が嫌だそう)で、おっさんで、名優で、そんなに好きじゃなかったんですけど、とびきりキュートに見える!奇跡としか言いようがない!(笑)
そこからして凄かったです、オスカー納得。


実際の映像も混ざり、当時のカストロ通りの雰囲気、語られてる内容は深いです。
キャストは皆素晴らしかった!それだけこの映画への個々の俳優達の思いが伝わってくる感じがしました。
まあ、ぶっちゃけ、難く考えずに「あら、ジェームスブランコってこんなにカッコよかったっけ(はーと)」でもかなり楽しめる作品であります、どの登場人物も魅力的ですから。
ラスト、エンドロールに実在の人物の画像も出ます、これがまた、みなキュートでね。是非、最後までご覧あれ。って、もう劇場公開は終了かな?では、DVDの特典映像をお待ちあれ。


スコットとのお話、最初と最後以外は全部忠実だそうで。
ハーヴェイ・ミルク(wiki) ⇒ 
そしてミルクがどんな活動をし、クローゼットゲイにどんな影響を与えたのかは公式サイトのキャストの声を読むと分かります ⇒ 
ガス・バン・サント監督インタビュー ⇒ 





余談ですが。
この映画を観ようと思ったきっかけは、ミルクを演じた後の彼のインタビュー。
アカデミー賞の前だったか。インタビューの中で彼がプロポジション8(米大統領選と同時に実施されカリフォルニア州で可決された同性婚禁止条項)に対して、「真の信仰者がすることではない」という発言をしていました。そしてもしもハーヴェイが生きていたらどうするだろうか?と。もし、彼が暗殺されずにいたら、レーガン大統領はもっとエイズ対策に取り組んで、多くの命が救われていただろう、と言われています。
キリスト教保守層は公に同性愛を禁止しています、でも聖書は「汝の隣人を愛せよ」と語ります。
初めて聖書を読んだときから、この対立が不思議で仕方なかった。
だからといって、探求することもなく過ごしてきたのは、自分がクリスチャンでないからですけど、敬虔なクリスチャンの家庭に生まれ洗礼を受け、生活の中に宗教がある日常に育ち、思春期になりもしも自分のセクシャルなことに悩んだらどれだけの十字架でしょうか。自分の生自体を自分で否定する状況に陥っていくのですから。
映画の途中で、ミルクは同性愛者の教師をその性的指向を理由に解雇できるとする“プロポジション6号”の住民投票を巡って争うことになります。
ここで多分当時のフィルムも混ざっているかもですが、ある住民がインタビューに答え
「自分とは違う考えの人がいることを学ぶ場所を奪うのはおかしい」といった発言をするんですが、当時のアメリカの同性愛者を排除する力の大きさが伺えます。ある面、宗教戦争と一緒なんではないでしょうか、武器がない権利を得るための宗教戦争。
ある友人(♂)が「日本ほどゲイの住みやすい国はない」と言っていましたが、はっきりとした宗教思想がなく、あやふやな、見て見ぬフリが美学の日本は、たしかにそういう環境なのかもしれない、と映画を見ながら思いました。

テーマ : 映画館で観た映画
ジャンル : 映画

tag : ミルク ショーン・ペン

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(非公開コメント受付中)

No title
大好き!自分がゲイだとわかって悩んでいる子供たちに希望を与えよう!「希望!」っていうのが、すっげーベタなんだけど、この人真剣だから、ものすごい心を打つ。
>姫
そう、「希望」、この映画のテーマでした。
政治家って、その人の政治に関わろうとする原動力は何か、ってことが大事じゃないですか。
目標が目先のことだけだと、それだけで発展性のない政治するし、ちょいと反対されるとブレたり、選挙中心にしか考えてねーなー、とかね。
ハーヴェイは、もちろんブレーンが優秀で、目の前にある問題を彼らと一緒にぶち破って行くけど、やはり広ーいUSAのどこかにいる自分の知らない子たちにも希望をあたえてることができるんだ、やめちゃいけない、って思いが強かったんじゃないですかね。信仰心が強い人なんでしょうなー。
スコットが去っても彼は方向を変えず、むしろガンガン行くところに感動しましたよ。
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