そんなに饒舌でもおしゃべりが好きなほうでもないけれど、
どんな人とでも話をするのは抵抗ないタイプで、相手もそれがわかるのか、
いきなり問答のような会話が始まることがあります。
富士山登頂ツアーでお世話になった富士山ガイドのプロ・yamaちゃんと
山の話をしている中で、
「富士山登頂の次にどこかお薦めの山はあるか?」
と、問いを投げかけると
「それは何を楽しむか、だ」と投げ返されました。
今回の富士山登頂のように、ご来光や夜空を鑑賞することを目的とするのか、
高山植物や木々の緑、空気とのコラボを楽しむのか、
それとも大雪渓を見に行きたいのか、
自分の中で、何故山に行きたいと思うのか、何を求めるのか、考えろ、と。
話をしながら、ふと気づいたのは
そうなんだ、何を見たくて、どこの山にいこうか、それを考え始めたときから
登山なんだ、旅は始まっているんだ、ということ。
例えば安易に
この週末暇だからどこかにいこう、あら、お手軽なバスツアーがあったわ、
お弁当もつくし、添乗員さんもつく、時間も管理してくれるし楽だわ~、
で、旅に出るのも良い、とは思うんです。
でも、多分、
ああ、今年こそ高遠の桜を見に行きたい、何時だったら時間が取れるだろうか、
予算はいくらだったら出せる?どうやって行こう・・・・
で、行き着く先が同じバスツアーだった、としたら、
多分、前者と後者では得る物が違う。
前準備、というか、求めるものがあるか、ないか、
どちらが良い、悪いとかではなく、一つの分岐点だと思う。
多分彼にとっては何の気なしの無い、
何千人に言ったか分からない会話の一つかも知れない。
結局、具体的な場所の名前は出てこなかった。
でも、
考えてみろ、探してみろ、そして行ってみろ、とyamaちゃんから教わった気がして、
次を考える為にも、また、これからのトレッキングへの関わり方を思っても、
この富士山登頂で得た大きな収穫となりました。
yamaちゃん、そして富士山、謝謝、再見!
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テーマ : 思ったこと・感じたこと
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